『セクシュアルハラスメント』と『セカンドハラスメント(二次的嫌がらせ)』の被害者の声です。
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N氏とセカンドハラスメントについて話したあと、少し間があきました。
そこでN氏が言いました。
「そうか、そんなことがあったんだ。相談したいことがあるって言うから、何かなって思ってたんだけどさ」
彼は、私が話し終えたと思ったようでした。
私はあわてました。「まだ続きがあるの」
「あ、そうなの?」N氏は照れくさそうに笑いました。

「長い話なの」
私はそう前おいて、事務所にかかってきたT次長からの電話の内容を話しました。
それから続けて言いました。
「なんかね、私が次長のことを好きだと思ってるみたいなの」

N氏はそこまで聞くと、フッと鼻を鳴らしてから、
「アハハハハッ、そいつ、ばかじゃねーの」
と愉快そうに笑いました。

たしかに他人からすれば次長の勘違いは笑えることかもしれないけれど、私にその余裕はありませんでした。笑われたことにショックを受け、私の目から涙が流れ出ました。
N氏はハッとなり、その顔から笑いは消えました。

私はバッグからハンカチを取り出し、涙を拭きながら、
「私、もう会社を辞めようかと思ってるの。でも、どうして私が辞めなきゃいけないの?」
N氏は、私が深刻に思い悩んでいることを悟ってくれたようで、
「辞めることないよ。そんなことで会社を辞めることない。誰か、相談できる上司はいないの? ちゃんと話したほうがいいよ」
「支店長がいるけど、最近出張が多くて、忙しいから……」
「でも、会社を辞めるところまで考えてるんでしょ? 部下が辞めるって言ったら、上司は絶対に話を聞くよ」
支店長に相談することにはまだためらいがあったため、私はぐずぐずと言いました。
「でも、支店長、あんまり仙台にいないし……」
N氏は間髪いれずに、
「いくら忙しくたって、部下の悩みのほうが大事だよ。俺もほら、一応店長でしょ。だからわかるんだけど、店のスタッフが悩んでたら、やっぱりそっちを優先するよ。絶対に相談にのってくれるから、話してみなよ」

N氏に説得されて、私は決心しました。
「うん、わかった。そうする」

N氏は黙ってうなずきました。

私は、またNさんに助けられたな、と思ったのでした。



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