『セクシュアルハラスメント』と『セカンドハラスメント(二次的嫌がらせ)』の被害者の声です。
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数日後、私はスナックで起きたことをM美に話すことにしました。
事務所は営業の者が出払っていて、私とM美のふたりきりでした。

私は訴えました。
「あの日、あれから大変だったんですよ。会長が来た日、あのあとスナックに連れて行かれて、大変だったんですから」

「アハハッ。そうなの? 大変だったねえ」
何も知らないM美は、楽しそうに笑いました。

「信じられないことがあったんです」
私は、ホステスが次長の股間を触っていたことを話しました。

真奈美は言葉が見つからないのか、ただ黙って聞いていました。

私は、
「そしたら、そのあと、私にベタベタしてきたんですよ」
と続け、M美が何か答えくれるのを期待して待ちました。
しかし、言葉は返ってこなかったのです。
M美が黙っているのは、関わりたくないと思ったからでしょう。

沈黙の中、F子が外まわりから帰ってきました。
この場の空気を察知して、F子は目を光らせました。
「なに? なんの話?」

F子は、噂好きの話し好きでした。
「黙っていると死んでしまう」と本人が言うほどの、相当なおしゃべりでした。
F子なら、M美と違って、何か言ってくれるだろうと思いました。
私はいい機会だと思い、F子にもスナックでの一件を話しました。

私の話を聞いても、F子はまったく驚かずに口をひらきました。
「次長、あの店の人たちと食事してるみたいですよ」
「えっ、そうなの?」
私は驚きつつも、情報通のF子に感心しました。

「つき合っているかはわからないけど、あたしはたぶん、怪しいと思うんだ」
F子の言うように私も怪しいと思うが、十九、二十歳の女性が、次長のような中年男を本気で相手にするものでしょうか。

それ以上の情報は、F子にもないようでした。
M美もずっと黙っているので、私が何となく釈然としないまま、話は終わってしまいました。

それにしても、次長とホステスたちが一緒に食事をするような仲であるなら、なぜ私が手を握られなければならなかったのでしょう。
私はさらに次長の考えがわからなくなったのです。



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