「お疲れさまでした」
店を出て、私はあいさつすると、タクシーに乗り込みました。
車内で頭の中を整理してみました。
なぜ次長はあんなことをしたのだろう……
次長が支店に来るようになったのは昨年からで、半年以上は経っていました。
その間、食事や酒を共にしたとき(ほかの者も一緒でした)は、体に触られることは、ただの一度もなかったのです。
それを考えると、次長がほんとうに酔っていたか、ホステスと間違っていただけなのかもしれません。
いや、違う。
一度もなかったからといって、それがありえないことにはならないでしょう。
それに、次長が酔っていたとは考えられませんでした。
次長の目は正気でした。だから相手が私とわかっていたはずです。
ということは、わざわざ私を選んだということになります。
でも、どうして? それも突然に。
いくら考えてもわかるはずはなく、強引に結論を出すことにしました。
私はこう自分に言い聞かせました。
きっときょう限りのことなのだから、黙ってやり過ごそう。
とにかく、早く忘れたほうがいい。
なかったことにするのだ。
だって、一度限りのことなのだから。
そうに決まっている。
きっと……。
店を出て、私はあいさつすると、タクシーに乗り込みました。
車内で頭の中を整理してみました。
なぜ次長はあんなことをしたのだろう……
次長が支店に来るようになったのは昨年からで、半年以上は経っていました。
その間、食事や酒を共にしたとき(ほかの者も一緒でした)は、体に触られることは、ただの一度もなかったのです。
それを考えると、次長がほんとうに酔っていたか、ホステスと間違っていただけなのかもしれません。
いや、違う。
一度もなかったからといって、それがありえないことにはならないでしょう。
それに、次長が酔っていたとは考えられませんでした。
次長の目は正気でした。だから相手が私とわかっていたはずです。
ということは、わざわざ私を選んだということになります。
でも、どうして? それも突然に。
いくら考えてもわかるはずはなく、強引に結論を出すことにしました。
私はこう自分に言い聞かせました。
きっときょう限りのことなのだから、黙ってやり過ごそう。
とにかく、早く忘れたほうがいい。
なかったことにするのだ。
だって、一度限りのことなのだから。
そうに決まっている。
きっと……。




