ある朝、会長から事務所に電話がありました。
彼が支店に来るという連絡でした。
この日の午後にです。
このように会長は、当日いきなり電話をしてきて支店を訪れることが常でした。
私とF子はブーイングでした。
朝からテンションが下がりました。
F子がM美に尋ねました。
「きょうは食事に行くんですか」
「わからないけど、行くものと思って予定は入れないでおいて」とM美。
会長は、勤務時間が終わるころになって、「きょう、食事にいきましようか」と言い出すので、とても迷惑でした。
「帰っちゃだめですか」
私が試しに訊いてみると、M美の顔が険しくなりました。
「一応、会長がいるから出席して」
その権限を持っているかのようにM美は答えました。
夕方になり、この日出張していた支店長が事務所に戻ってきました。
本社工事部の課長代理も一緒でした。
電話で会長の来訪を知らされていた支店長はM美に訊きました。
「会長はまだ?」
「ええ、まだです」
そう聞くと支店長はほっとした表情で自分のデスクにつきました。
M美は事務でしたけれど、支店長とは長く仕事をしてきたので、秘書みたいな感じでした。
しばらくして、事務所のドアが開く音がして、身長はゆうに180センチは超えているであろう、会長の巨体が姿を見せました。
「お疲れ様です」
会長を見上げ、一同が口々にあいさつしました。
会長はあいかわらず血色のよい顔をしていました。
大金をかけエステに通っているというだけあって、50過ぎだが、肌はつやつやとしていました。
会長はあいさつもそこそこに、支店長をうながすと、会議室に入りました。
少しして、M美も呼ばれました。
会長は支店に来るたび、ふたりを会議室に呼び、延々と話をしていました。
ふたりは会長のお気に入りだったのでしょうね。
彼が支店に来るという連絡でした。
この日の午後にです。
このように会長は、当日いきなり電話をしてきて支店を訪れることが常でした。
私とF子はブーイングでした。
朝からテンションが下がりました。
F子がM美に尋ねました。
「きょうは食事に行くんですか」
「わからないけど、行くものと思って予定は入れないでおいて」とM美。
会長は、勤務時間が終わるころになって、「きょう、食事にいきましようか」と言い出すので、とても迷惑でした。
「帰っちゃだめですか」
私が試しに訊いてみると、M美の顔が険しくなりました。
「一応、会長がいるから出席して」
その権限を持っているかのようにM美は答えました。
夕方になり、この日出張していた支店長が事務所に戻ってきました。
本社工事部の課長代理も一緒でした。
電話で会長の来訪を知らされていた支店長はM美に訊きました。
「会長はまだ?」
「ええ、まだです」
そう聞くと支店長はほっとした表情で自分のデスクにつきました。
M美は事務でしたけれど、支店長とは長く仕事をしてきたので、秘書みたいな感じでした。
しばらくして、事務所のドアが開く音がして、身長はゆうに180センチは超えているであろう、会長の巨体が姿を見せました。
「お疲れ様です」
会長を見上げ、一同が口々にあいさつしました。
会長はあいかわらず血色のよい顔をしていました。
大金をかけエステに通っているというだけあって、50過ぎだが、肌はつやつやとしていました。
会長はあいさつもそこそこに、支店長をうながすと、会議室に入りました。
少しして、M美も呼ばれました。
会長は支店に来るたび、ふたりを会議室に呼び、延々と話をしていました。
ふたりは会長のお気に入りだったのでしょうね。




